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末次研究室
東京大学
大学院総合文化研究科・広域科学専攻・生命環境科学系
教養学部・統合自然科学科

(大学院理学研究科・生物科学専攻 併任)


駒場キャンパス15号館3階に研究室があり、植物の光応答の研究をしています。

本研究室は、令和3年4月1日に発足した研究室です。常に変動する自然の光環境下で、光合成に必要な光を効率よく利用するために、植物が周囲の光の情報を敏感に感知し応答する分子メカニズムを研究しています。

現在大学院生募集中です。5月25日(土)にオンラインで入試説明会を行います。

詳細は以下URLから

https://bio.c.u-tokyo.ac.jp/admissions.html

なお、理学研究科生物科学専攻の併任教員のため、

理学研究科生物科学専攻からも大学院生を募集しています。

詳細は以下URLから

http://www.bs.s.u-tokyo.ac.jp/admission/1.html

卒業研究は統合自然科学科統合生命科学コースにて行うことができます。

https://www.integrated.c.u-tokyo.ac.jp/admission/courses/course3/

以下のWebページには英語で研究が紹介されています(in English)。

https://www.researchgate.net/profile/Noriyuki-Suetsugu

https://loop.frontiersin.org/people/2345003/overview

入試説明会案内ポスター2024案のコピー.jpg
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研究内容

固着生活を行う植物にとって光は光合成のエネルギー源として重要な役割を持ちますが、植物は光のさまざまな情報(光の波長、強さ、方向、照射時間など)をモニターし周囲の光環境に適応します。植物は様々な光受容体分子を持つことにより敏感に光に反応することができます。本研究室では青色光受容体フォトトロピンを研究対象とし、主に二つの陸上植物のモデル植物であるシロイヌナズナとゼニゴケを用いて、以下のトピックに関する研究を進めます。


光受容体が様々な光反応をどのように制御するかという仕組みが明らかになれば、効率よく光を利用し葉の光合成量をあげ、バイオマス生産を増進する開発につながると期待しています。

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青色光受容体
フォトトロピン

青色光受容体フォトトロピンは植物特異的な光受容体キナーゼです。光屈性、葉の展開、葉緑体運動、気孔開口など、光合成に必要な光や二酸化炭素の利用の効率化を促す様々な光応答反応を制御します。これらの多様な反応をフォトトロピンがどのように信号伝達系を使い分けて制御しているかを明らかにします。

葉緑体運動

フォトトロピンにより制御される反応うち当研究室では葉緑体運動に興味を持って研究しています。葉緑体運動は細胞骨格のアクチン繊維に依存しますが、フォトロピンがどのような”信号”を発してアクチン繊維を制御し、葉緑体が細胞内を方向性を持って移動するかは明らかではありません。光受容体から発せられる”信号”の同定、信号によりアクチン繊維が制御されるメカニズムを解明します。

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ゼニゴケを用いた
研究ツールの応用と遺伝子機能解析

遺伝子重複の少なく形質転換が容易なゼニゴケを用いて、動物などで使われている研究ツール(生命環境科学系 坪井貴司先生との共同研究)が植物で利用できるか検討しています。その他、ゼニゴケにおける様々な遺伝子に関する共同研究を行っています。

広域科学専攻で植物科学を学ぶ

広域科学専攻には植物の研究室が複数あります。本研究室以外にも、植物代謝を扱う増田建研究室、植物遺伝学や発生学を扱う阿部光知研究室や、植物微生物相互作用を扱う晝間敬研究室など、広く植物学を学ぶことができます(現在学部生や大学院生を募集中)。植物系の研究室間では共同研究や機器の共有だけでなく、Plant Science Cafeなどの交流もあります。例えば光に興味はあるけど代謝、発生、あるいは微生物相互作用にも興味があるというかたは、研究室間で連携しながら研究を相乗的に進めることができます。​

Green Plant

環境に対する成長や発生の可塑性は植物ならではの現象です

お問い合わせ

〒153-8902 東京都目黒区駒場3-8-1
東京大学大学院総合文化研究科広域科学専攻
15号館 309A号室

送信が完了しました。

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