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丸善出版より「ノーベル賞論文に見る生命科学の思考法」出版
2026年1月16日
丸善出版より、「ノーベル賞論文に見る生命科学研究の思考法」が2026年2月3日に出版されます。
https://www.maruzenjunkudo.co.jp/products/9784621312698
以下のように、広域科学専攻生命環境科学系の教員が出版と執筆に携わりました。
編集:道上達男・阿部光知・末次憲之・坪井貴司
著:阿部光知、新井宗仁、北西卓磨、末次憲之、瀬尾秀宗
谷崎祐太、坪井貴司、晝間敬、道上達男、渡邊雄一郎
第2章「細胞」の編集を主に担当し、2.1「細胞小器官」と2.2「代謝」を執筆しました。執筆にあたりノーベル賞受賞者の論文を読むことにより、今のように知見や技術が揃っていなかった時代でも新たなことを発見する思考法に驚きました。

東京大学出版会より「STEAM教育をデザインする」出版
2026年1月15日
東京大学出版会より、UTokyoGSC-Nextの企画・運営を行なっている東京大学生産技術研究所次世代オフィス担当の先生方著の「STEAM教育をデザインする」が発売されました。UTokyoGSC-Nextとは、小学校高学年から高校生を対象とした東京大学の研究活動プログラムであり、受講生の多くが国内外の学会・研究会や科学コンクールなどで受賞するなど、次世代の優秀な科学技術人材を育成する、STEAM型教育プログラムを行っています。
https://gsc.iis.u-tokyo.ac.jp/
本著では、私たちの研究室で2022年度に受け入れた受講生の研究「コケ植物の乾燥条件下での休眠とトレハロース・アブシシン酸の関与」とその指導について触れられています。
https://www.utp.or.jp/book/b10151978.html

UTokyoGSC-Nextの受講生が第69回日本学生科学賞に入賞しました
2025年12月19日
第69回日本学生科学賞の入賞作品が決定し、UTokyoGSC-Nextの受講生の小松和滉さんが科学技術制作担当大臣賞を受賞しました。
https://event.yomiuri.co.jp/jssa/news/detail/24
https://gsc.iis.u-tokyo.ac.jp/4116/
国際学生科学技術フェアISEF2026への派遣も決まったようです。
UTokyoGSC-Nextとは、小学校高学年から高校生を対象とした東京大学の研究活動プログラムです。私たちの研究室では、2022年度、2024年度、本年度と植物関連の研究を志望とするUTokyoGSC-Nextを受講する高校生を受け入れています。
https://gsc.iis.u-tokyo.ac.jp/
日本学生科学賞は中高生を対象とした歴史と伝統のある日本最高峰の科学コンクールでの入賞はすごいと思います。いつの日か葉緑体運動に興味を持ってくれれば…。

UTokyoGSC-Nextの受講生が高校生研究ポスター発表で大会会長賞を受賞しました
2025年9月24日
2025年9月20日に金沢大学で開催された日本植物学会第89回大会の高校生研究ポスター発表にて、私の研究室で受け入れたUTokyoGSC-Nextの受講生の小松和滉さんがポスター発表を行い、大会会長賞を受賞しました。
https://bsj.or.jp/jpn/general/highschool/annual.php
(現時点では更新されていません。)
UTokyoGSC-Nextとは、小学校高学年から高校生を対象とした東京大学の研究活動プログラムです。私たちの研究室では、2022年度、2024年度、本年度と植物関連の研究を志望とするUTokyoGSC-Nextを受講する高校生を受け入れています。
https://gsc.iis.u-tokyo.ac.jp/
脳神経系を持たない植物が「馴化」を行うかをオジギソウを用いて検証するチャレンジングな研究です。実験装置を自作し、AIを用いた画像解析を行うなど、高校生離れした研究でありましたが、多くの研究者が発表を絶賛し大会会長賞を受賞しました。

比嘉毅助教が日本植物学会奨励賞を受賞しました。
2025年5月2日
比嘉毅助教が科学技術振興機構(JST)の2025年度日本植物学会奨励賞を受賞しました。
https://bsj.or.jp/jpn/members/information/202522.php
「細胞骨格動態観察を基盤とする植物細胞の生理および分化機構の研究」
受賞を機に一層研究と教育に邁進し、良い論文をたくさん書けば将来につながると思います。
東京大学ホームページ
https://www.u-tokyo.ac.jp/focus/ja/articles/z0109_00017.html
東京大学教養学部ホームページ
https://www.c.u-tokyo.ac.jp/info/news/awardsandbook/20250508120000.html
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UTokyoGSC-Nextの受講生が高校生生物発表会で優秀賞を受賞しました
2025年3月23日
2025年3月16日に金沢大学で開催された第66回日本植物生理学会年会の高校生生物研究発表会にて、私たちの研究室で研究を行ったUTokyoGSC-Nextの受講生がポスター発表を行い、優秀賞を受賞しました。
https://jspp.org/hiroba/high_school/
UTokyoGSC-Nextとは、小学校高学年から高校生を対象とした東京大学の研究活動プログラムです。私たちの研究室では、2022年度、本年度、そして来年度と植物関連の研究を志望とするUTokyoGSC-Nextを受講する高校生を受け入れています。
https://gsc.iis.u-tokyo.ac.jp/
もともとシロイヌナズナでトリオースリン酸イソメラーゼ(TPI)がカドミウム耐性に関与するという先行研究について調べたいとの提案でしたが、研究活動期間が半年から1年と非常に短かったので、ゼニゴケを研究材料としました。学業と両立しながら、ゼニゴケTPI のCRISPR/Cas9によるゲノム編集株や過剰発現株を用いた実験に関して、遺伝子の単離、ベクター作製、形質転換、カドミウム耐性実験の全てを1人で行いました。結果として、ゼニゴケTPI のカドミウム耐性への関与はほとんどなさそうだというネガティブな結果が得られましたが、ゲノム編集株や過剰発現株の両方を用いてしっかりしたデータを出したことが認められたのだと思います。

Plant Physiolに論文が出ました(京都大学 岩野先生、河内先生らによるカルシウムシグナリングの研究)。
2024年11月14日
陸上植物特異的な機械刺激活性化カルシウムチャネルであると言われているシロイヌナズナのMID1-COMPLEMENTING-ACTIVITY(MCA)のゼニゴケオルソログMpMCAの機能解析の論文です。
Equally contributed となっていますが、本論文のデータはほぼ岩野先生がとりました。河内先生の研究室に特定助教として所属していた2015年ごろ、ゼニゴケにおけるCRISPR/Cas9 の系が立ち上がりつつあったので、葉緑体運動へのカルシウムイオンの関与を調べるため、ゼニゴケのカルシウムチャネルの遺伝子のうちシングルコピーで存在するもののゲノム編集ラインを作出しました。MpMCAはその一つです。MpMCA は葉緑体運動には関与していないことが分かりましたが、その頃に河内研に加わった生殖とカルシウムシグナリングの専門家の岩野先生が、MpMCA ゲノム編集ラインの成長や発生の異常と細胞内カルシウムイオン濃度の低下との関連を詳細に解析し、このような大作の論文となりました。
https://academic.oup.com/plphys/article/197/1/kiae613/7899875
紹介論文
https://academic.oup.com/plphys/article/197/1/kiae622/7906734
比嘉毅助教がJSTさきがけに採択されました。
2024年9月1日
比嘉毅助教が科学技術振興機構(JST)の2024年度戦略的創造研究推進事業(さきがけ)の研究領域「細胞操作」に採択されました。
教務をおろそかにせずに期限内に論文をたくさん書けるよう研究に集中してほしいです。
とはいえ、自分はさきがけに一度も採択されたことはないですし、来年度から研究室運営で依存するので、偉そうなことを言えませんが…。
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Plant Cell Physiolに論文が出ました(京都大学 河内先生、九州大学 後藤先生らとの共同研究)。
2024年9月1日
葉緑体運動に必須な葉緑体アクチン繊維の制御に関わるKACの機能解析をゼニゴケで行った論文が出ました。KACは微小管モーターキネシン様タンパク質で、最初シロイヌナズナの葉緑体運動の変異体の解析から発見され(Suetsugu et al. 2010 PNAS)、その後ホウライシダ、リチャードミズワラビ、ヒメツリガネゴケでも葉緑体運動と葉緑体の細胞膜へのアンカーに必要であることが示されました(Suetsugu et al. 2012 PCP)。
本研究は、ゼニゴケのモデル植物化の最重要論文である形質転換の論文が出た2008年、様々な遺伝子の機能解析が進みつつあった頃に始まりました。そして、2014年に河内先生の研究室に特定助教として着任してから本格的に機能解析を始めました。その後、紆余曲折がありましたが、ようやく形になりました。
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PNASに論文が出ました(立命館大学 笠原賢洋先生らとの共同研究)。
2024年4月10日
フォトトロピンはcAMP依存性プロテインキナーゼ(PKA)を含むAGCキナーゼに属します。ところがPKAが陸上植物に存在することは長く知られていませんでした。河内先生の研究室でゼニゴケのAGCキナーゼの系統樹を作成したときに、シロイヌナズナのAGCキナーゼに該当しない未知のキナーゼが見つかりましたが、その時は放っておきました。同時期に笠原さんがcAMP合成酵素をゼニゴケで探索したいとのこと(今ではCAPEであるとわかっている)で河内研を訪問され、ディスカッションしてる中でPKAがあるのではという話になり、未知のキナーゼがPKA触媒サブユニットだということに気づきました。さらにPKA調節サブユニットも見つかりました。CAPEとPKA ともに精子を介した受精を行う植物に広く保存されていることがわかりました。
本論文では、ゼニゴケにおいてCAPE-PKAというcAMPシグナリングモジュールが精子の運動に関わり稔性に必須であることを示し、精子の運動を制御するシグナリング機構が動物と植物で共通であることを示しました。
https://www.pnas.org/doi/10.1073/pnas.2322211121
https://www.c.u-tokyo.ac.jp/info/news/topics/20240411140000.html
(内容とはあっていませんが、写真の個体は雌株です。自分で撮った雄株の写真がなかったので…。)

比嘉毅博士が助教として着任しました。
2024年4月1日
比嘉毅博士が助教として着任しました。同じく和田正三先生の研究室出身です。和田研の先輩や後輩が顕微鏡イメージングが得意だったため、イメージングは任せっきりで自分自身では力を入れませんでした(特に共焦点顕微鏡は不得意でした)。和田研や各所属研究室でイメージングを修行してきた比嘉博士の着任により、自分ではできなかったため保留となっているイメージングによる研究が進みそうです。自分と違う技術や考えを持つ人材を取るべきと和田先生から学生の頃よりの教えを守れた気がします(言い訳ですが…)。
学部生も3人とも修士に上がりました。


Frontiers in Photobiologyが立ち上がりました。
2024年3月1日
光生物学の雑誌が立ち上がりました。植物の光生物学(光合成、光受容体など)も扱っています。
https://www.frontiersin.org/journals/photobiology
今のところReview Editorをつとめています。
Plant Cellに論文が出ました(和田正三 先生らの研究)。
2023年12月26日
葉緑体運動に必須な葉緑体アクチン繊維の重合に関わるCHUP1が、植物特異的なアクチン繊維重合因子であることを発見しました。
CHUP1の最初の論文は2003年にPlant Cell に掲載されましたが、本論文も20年後に同じ雑誌に掲載されました。和田先生の研究室でCHUP1の変異体の発見、遺伝子の同定、局在解析、構造解析を近くで見てきたので感慨深いです。

Plant Journalに論文が出ました(グラスゴー大学John Christie 先生との共同研究)。
2023年4月8日
最近、NPH3がフォトトロピンキナーゼによりリン酸化され、14-3-3 と結合し光屈性を制御することが明らかになりましたが、NPH3 のホモログであり光屈性や葉の運動だけでなく葉緑体集合反応を制御するRPT2も同様のメカニズムで制御されることを明らかにしました。
形質転換体を作製するも解析できずに帰国しなければならなくなりましたが、まとまって嬉しいです。
https://onlinelibrary.wiley.com/doi/10.1111/tpj.16144

研究助成採択
2022年8月21日
山田科学振興財団2022年度研究援助と科研費挑戦的研究(萌芽)に採択されました。そろそろ自分で手を動かさないといけません。

人生初の卒研生加入(いい経験でした…)
2022年3月2日
来年度は一人細々と研究を始めようと思っていたところ、卒研生が一人加入しました。講義準備の忙しさのせいにして研究室立ち上げをサボっていましたが、やる気が出ました。

研究助成採択
2022年2月18日
住友財団2021年度基礎科学研究助成
と第62回東レ科学技術研究助成(日本植物学会推薦)に採択されました。

朝倉書店より「光合成」出版
2021年11月22日
朝倉書店より日本光合成学会(編)の「光合成」が令和3年12月10日(予定)に発売されます。日本の光合成や光応答反応の専門家による光合成に関する最新本です。第III部「光合成の環境応答」の「3 葉緑体の運動」の執筆を担当しました。総合文化研究科からは池内昌彦先生、和田元先生、増田建先生も執筆を担当されています。

Current Biology に論文が出ました(京都大学河内孝之先生らによるゼニゴケ性決定の研究)。
2021年11月4日
京都大学の河内孝之先生のグループのゼニゴケの性決定遺伝子に関する論文です。河内研にお世話になっていた時に、論文で使用されているBPC1のCRISPR/Cas9 によるラージデリッションラインの作成を担当しました。形質転換に失敗し4つの薬剤耐性個体しか得られなかったのですが(通常はプレート全面に出てきます)、思いがけずラージデリッションラインを得ることができ、ゼニゴケの使いやすさを再認識しました。
https://www.cell.com/current-biology/fulltext/S0960-9822(21)01412-3

Nature Communications に論文が出ました(グラスゴー大学John Christie 先生との共同研究)。
2021年10月21日
光屈性や葉の平滑化に関わるフォトトロピン結合タンパク質NPH3は発見から20年以上経ちますが、どのようにフォトトロピンがNPH3 を制御するかは謎のままでした。本研究により、NPH3がフォトトロピンキナーゼによりリン酸化され、14-3-3 と結合し光屈性を制御することが明らかになりました。https://www.nature.com/articles/s41467-021-26333-5

研究室発足
2021年4月1日
京都大学から異動しました。事務作業だけはできるようになりました。研究室は徐々に整備します。

東京大学出版会より「STEAM教育をデザインする」出版
2026年1月15日
東京大学出版会より、UTokyoGSC-Nextの企画・運営を行なっている東京大学生産技術研究所次世代オフィス担当の先生方著の「STEAM教育をデザインする」が発売されました。UTokyoGSC-Nextとは、小学校高学年から高校生を対象とした東京大学の研究活動プログラムであり、受講生の多くが国内外の学会・研究会や科学コンクールなどで受賞するなど、次世代の優秀な科学技術人材を育成する、STEAM型教育プログラムを行っています。
https://gsc.iis.u-tokyo.ac.jp/
本著では、私たちの研究室で2022年度に受け入れた受講生の研究「コケ植物の乾燥条件下での休眠とトレハロース・アブシシン酸の関与」とその指導について触れられています。
https://www.utp.or.jp/book/b10151978.html

